雑穀や豆の一粒一粒を見ていると、今すぐにでも芽吹いてきそうな力強さがあります。
不足しがちな栄養素や食物繊維を補う機能の面で注目されてきた雑穀・豆ですが
レシピも豊富になり家庭の食卓でも今後ますます注目される食材です。
野生稲の大部分がこの赤米である事から日本に伝わった最初の米とされています。
赤飯のルーツともいわれ、白米と一緒に炊くとご飯を桜色に染上げます。
この赤みはポリフェノールの一種で「カテキン・タンニン系」の色素で抗酸化作用、発がん抑制作用があると期待されている成分です。
体内のエネルギー生産の手助けをするビタミンB1を白米に比べて約5倍含んでます。
五分搗きにすると米が紫色になる為に「紫米」とも言われています。
楊貴妃も美容食として愛用していたとされ、薬膳料理にも使われている事から、「薬米」の別名を持ちます。
この色みはポリフェノールの一種「アントシアニン」で血管を保護して動脈硬化を予防し、
抗酸化作用、発がん抑制作用があると言われている成分です。
アミノ酸代謝に関わり月経前症候群の軽減すると言われている、ビタミンB6が白米に比べて約4倍含まれています。
古代米の一種で葉緑素を含んでいる為に緑色をしたモチ種の玄米です。 現在は全国でも生産量が少なく貴重な古代米ですが、 ビタミン・ミネラルなどを多く含み、白米に混ぜて炊くともちもちとした食感をお楽しみいただけます。
きびのタンパク質には善玉コレステロールである血中の高密度リボタンパク質(HDLコレステロール)の値を高める効果があるといわれています。
白米に混ぜて炊くのはもちろんですが、炒った卵のようなコクのある味は様々な料理に応用されています。
小麦粉と合わせてパンケーキを焼くのも、おすすめの食べ方です。
米が伝わる以前から栽培されており、ひえと並んで日本最古の作物です。
チーズの様な食感を生かしたオーブン料理や、甘みを生かしたお菓子の材料としてもよく合います。
鉄分が豊富で(白米の6倍)その割合はレバーと同じ割合だともいわれています。
日本の古くからの重要な主食穀物のひとつです。食物繊維が白米の約9倍と豊富で 炊飯時にひえを白米1合につき大さじ一杯分入れるだけで、白米だけの時より2倍近い食物繊維の量になります。 クセがなく淡白な風味を白身魚に見立てた料理の他、小麦や米アレルギーの方の主食としても注目されています。
もろこし、コーリャンなど様々な呼び名で呼ばれるたかきびですが、コムギ、イネ、トウモロコシ、オオムギに続く 広い面積で作付けされている穀物です。表面の赤みはポリフェノール由来。 弾力とこくのある食味は、ハンバーグやミートソースなどひき肉の代わりとして活躍します。
「麦」と付いていますが、キビ科ジュズダマ属の仲間です。 「ヨクイニン」とも呼ばれ、古くから漢方薬の一つとして利用されてきました。 肌荒れに効果があるとされ、成分が基礎化粧品に使われるなど美容効果も注目されている雑穀です。
煮えにくい大麦の外皮を剥いてから、水と熱を加えてローラーで調理しやすく加工したものを押麦といいます。 血糖値上昇の抑制作用、血中コレステロール値の抑制作用があるとされる水溶性の食物繊維が白米の約19倍と豊富です。 健康食として注目されています。
おめでたい機会に食べられるお赤飯、小豆はそのお赤飯になくてはならないものです。 縄文時代の遺跡から発掘されるほど日本人との付き合いが古い豆ですが、 近年小豆がポリフェノールを多く含むこと、強い抗酸化作用を持つ事が注目され、 動脈硬化や心臓病の予防、免疫力の増強など、小豆のパワーを裏付ける研究がなされています。
金時豆は小豆(ササゲ属)ではなくインゲン豆(インゲン属)の仲間。 豆類の中でも最も多くの食物繊維が含まれています。また、乾燥豆を茹でると食物繊維が減少するのが一般的ですが、 いんげん豆類は茹でることで増加します。
五穀の一つとして数千年も前から栽培されてきました。 暗い場所で発芽させるともやし、未熟な種子をゆでたものが枝豆、蒸らした大豆を発酵させると味噌・醤油…と長寿大国日本の健康を支えてきた重要な食材。 その成分が注目され近年様々な大豆由来の機能性食品の開発も進められています。
成熟した状態でも緑色を残す大豆を青大豆といいます。 大豆の栄養価の高さに加え、大豆に比べて脂肪分が少なく、糖分が多いのが特徴です。 塩茹でにすると枝豆のような風味が楽しめます。
黒大豆とは大豆の種類の中の1つで黒色の大豆、黒豆のこと。 お節料理には欠かせない素材です。「黒い色は健康を意味し、マメに達者で皺のよる迄長生きを」と祈って、食べるようになったと言われております。 大豆の栄養に加え、黒い色の由来、ポリフェノールの一種のアントシアニンがコレステロールや脂肪の蓄積の予防などの効果をもつとされています。
主に北海道で生産されるいんげん豆の一種で、高級菜豆とも呼ばれています。 豆の柄が虎の模様に似ていることからこの名前が付きました。 豆が柔らかく煮えやすく、食味は粘りがあっておいしいのが特徴です。
うずら豆は主に北海道で生産されるいんげん豆の一種で、名前は種皮の模様がうずらの卵に似ていることに由来します。 うずらまめは、煮豆や甘納豆の原料として用いられています。
鞍掛豆は青大豆の一種で、馬に鞍を掛けたように見えることからこの名前が付きました。 海苔(のり)のような独特の香りを持つことから「海苔豆」とも呼ばれています。 豆自身の風味が豊かなので、シンプルに塩ゆでにして召し上がってのもおすすめです。